理科の科目選択、物理・化学・生物・地学どれにする?
こんにちは。
武田塾茂原校の原田です。
今回は理系の高校生で悩む方も多いであろう理科の科目選択についてお話ししていきましょう。
高校で学ぶ理科科目は物理・化学・生物・地学に分かれています。
ではそれぞれの科目の特徴をみていきましょう。
・・・その前に、最後に大事な大事な注意事項があるので最後まで見ていってくださいね!
①物理
私はよく、高校で学習する物理という科目は物理学でなく受験物理であると言っています。
本来物理学は微分積分をこれでもかと使っているのですが、高校で学ぶ物理にはほとんど登場する機会はありません。高校の物理で登場する様々な公式にも、本来は微分積分が大きく関わっているのです。
それゆえに、高校範囲での物理は覚えるべ暗記項目の数はとても少なくなっており、暗記したくない!という人にはうってつけの科目であると考えられます。
覚えることが少ない物理でもつまづいてしまう方は数多くいます。では、物理が得意な人との違いは何か。
できる人の問題用紙や回答用紙には必ずと言っていいほどしっかりと問題文の状況が図示されています。これは問題文の状況を正確に把握し、正しい公式を当てはめ、正しく立式するためです。これができればあとは文字式の計算、代入計算になるため計算ミスをしない限り間違えることはありません。(たまーに近似式を使ったりしますが、数は少ないので出てきたときにしっかりと理解して、使えるようにしましょう。)
つまり物理は問題文を元にお絵かきをして、その通りに公式を当てはめるだけの科目になるのです。
そのため、入試において物理はかなり高得点を出しやすい科目になり得るわけです。
今は物理が苦手だという方も覚えることは少ないため、公式暗記とそれを使う基本パターンの練習をしていけば特典を伸ばしやすいでしょう。
②化学
化学は理論分野、無機分野、有機分野の3つに分かれています。化学はどうしても暗記しなくてはならないことが多い上に計算問題なども入ってくるため、そのような点から苦手意識を持ってしまう方もいるかもしれません。
ですが、その苦手意識から化学を蹴るのは勿体無いです!化学は暗記をしっかりしていればかなり得点につなげやすい科目だからです!難関大学を受験する方は重要問題集などでさらに演習を積んでいけば合格点を取ることは可能になるでしょう。
計算問題が苦手だ!という方は問題集の計算問題を中心に解いていったり、計算問題の問題集に取り組んでいけば、パターンが見えてきたり考え方がわかってきてスムーズに解けるようになることが多いです。安心してください。
有機の構造決定が苦手など、分野ごとの得意不得意も把握しやすい科目であるため、受験大学の入試傾向と比較しつつ、残りの期間で何を優先的にやるべきかが見えやすい科目でもあります。
慌てずに基本的な知識、暗記事項をしっかり覚えて、それが固まったら演習してレベルを上げていくようにすれば必ず伸びていく科目といえるでしょう。
③生物
生物も暗記して覚えなくてはならない科目が多い科目といえます。知識を問う問題はどうしても知っていれば解ける、知らなければ解けないという状態になってしまうため、必要な暗記はしっかりしておいてください。
入試での問題の傾向として「実験考察問題」というのがよく出題されます。問題文に書かれた実験の状況を把握して、その上で考察して論述する形式です。
こういった形式になってくると、「問題文を正しく読む能力」「自分の考察を正確につ当てる能力」といったいわゆる文章力というのが大切になってきます。生物ではこういった論述問題は上位の大学になればなるほど好んで出題されますので対策が必要です。
以上のような理由から、生物は知識があることが大前提。その上で問題文を正確に把握し、自分の意見を論述する文章力が必要になる科目と言えます。
目指す大学によっては論述の量が少ないところなどもありますので、きになる大学の過去問を事前にチェックしておくといいでしょう。
④地学
最後に地学です。この科目、学校によっては授業の中で扱わない高校も多いのではないかと思います。
というのも、受験を考えた場合に他の科目に比べて参考書が少ないんです。。。
また、その参考書を書く講師の方たちも少ないのではないかと思えてきます。
そのため、地学を選択するのであれば、元々地学関係のことに興味が強く自分でどんどん勉強して探求していける人にはいいかもしれません。
また、地学を選択した場合には受験できない大学や学部が生じてくる可能性が高くなります。大学の募集要項を確認しても、「物理、化学、生物から2科目」などという大学学部はいくつもあります。
自分の将来のためにも地学で受けたい大学に本当にいけるのか、しっかりと調べて見てください。
最後に、地学のところでも少し言いましたが、この理科の科目選択によって受けられない大学や学部が存在します。
例えば薬学部を志望している場合、生物・化学の2科目を選択している方は、物理・化学の2科目を選択している方に比べて選択肢が狭まります。(選択肢が少ないだけであって受験できる大学はいくつも存在します。)
自分が将来進みたい進路で不利にならないように科目の選択をするのも判断基準の一つになります。
ここで述べた科目ごとの特徴を踏まえた上で科目の選択をするのもよし、自分が強く興味をもった科目を選択するもよしです。
人生は一つ一つの選択の積み重ねですので、よく考えて次の一歩を踏み出すようにしてください!
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